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2011年6月

「Teensおすすめ本」では、各図書館のTeensコーナー担当が毎月オススメの本を紹介していきます。本の書名をクリックするとその本の検索結果詳細にジャンプします。

狐笛のかなた(新潮文庫)

上橋菜穂子/著 新潮社

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あらすじ

 人の心の声が聞こえる「聞き耳」の能力をもつ小夜。ある日、小夜が霊狐の野火を助けるために夢中で逃げ、たどり着いたのが森影屋敷だった。もうダメかと思ったその時、逃げ道を教えてくれたのは、森影屋敷で閉じ込められている小春丸という少年だった。


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おすすめポイント

 日本を舞台に描かれているファンタジーです。小夜、野火、小春丸がどうなってしまうのか、気になって、物語に入り込めると思います。ぜひ読んでみてください。

by八千代台図書館teens担当 T

名前探しの放課後(上・下)

辻村深月/著 講談社

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あらすじ

 「今から俺たちの学年の生徒が一人、死ぬ。―自殺、するんだ。」 不可思議なタイムスリップで三ヵ月先から戻された依田いつかは、誰かの自殺を止めるために、「放課後の名前探し」をはじめるが・・・。

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おすすめポイント

 予め、ストーリーがリンクする「ぼくのメジャースプーン」「凍りのくじら」を読んでおいた方が絶対楽しめます。日常の中に潜む闇、という辻村氏の王道の作品。どんでん返しのクライマックス、バラバラの個性の登場人物が協力しあう様。とても魅力的な青春ミステリーです。現役高校生は無論、元高校生にも。

by勝田台図書館teens担当 I

夏の階段

梨屋アリエ/著 ジャイブ

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あらすじ

 進学校・ウズ高(巴波川高校)を舞台に、5人の高校1年生が織りなす5つの物語の短編集。


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おすすめポイント

 進学校に通う、高校1年生5人の物語。登場人物が重なっているので、読んでいて面白いし、続きが気になり、一気に読めてしまいます。登場人物が、5人いるので、共感できる部分が見つかると思います。

by緑が丘図書館teens担当 N

反撃

草野たき/著 ポプラ社

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あらすじ

 周りに必要とされたくて空回りしたり、パリジェンヌに憧れて自分の姿から目をそらしたり、クラスの平穏を保つために笑われキャラを演じたり…。そんな、自分の周りの世界と戦う女の子たちの短編集。

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おすすめポイント

 どの作品も、ほろ苦くて、ちょっぴり恥ずかしくて、でも共感できる部分がたくさんある話ばかりです。 短編集なので、それぞれの作品をバラバラに読んでも楽しめますが、最初から続けて読むと、作品同士の繋がりを感じてより楽しめると思います。不器用ながらも、自分たちの壁に立ち向かう女の子たちの姿に、励まされる一冊です。

by緑が丘図書館teens担当 I