2013年5月
石渡嶺司/著 筑摩書房 ちくま新書刊
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あらすじ
大学受験を終えてホッと一安心。でも、気が付いたらもう就職活動をする時期に…。就職活動もどんどん開始する時期が早まってきている。限りある大学時代をどう過ごすべきか?勉強、サークル活動、アルバイトや人間関係など、大学生活をより良くするアドバイス集。
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おすすめポイント
大学で特に大変だったことが、まさに本のタイトル通り「就活」だったため、思わず手 に取ってしまった。こういった就活本ではよく「一握りの学生になろう」と言われるが、実際は『ふつう』の人が多い。「ふつう、ないし、ぱっとしなかった学生が、社会に出るとあんがい成長して、すごい社会人になることがよくあります」とは著者の言。 学生が思う「ふつう」と社会人の思う「ふつう」の落差を指摘している「アドバイス集」であるが、著者がアドバイスを茶化して書いているため、読み物としても面白い。
by大和田図書館teens担当 T
中村うさぎ/著 イースト・プレス
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あらすじ
自称“自分嫌い”のプロが自分嫌いについて語っています。自分の性格が大嫌い、自分 のカラダが大嫌い、自分の顔が大嫌いと言いながらも、ちゃんと生きていけるんだということを教えてくれる一冊です。
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おすすめポイント
みなさんは、自分のここがイヤって思うところがありますか?自らの体験談を交えて語 る筆者の話は、自分のいいところはもちろん、悪いところも、これも自分なんだと気持ちを楽にさせてくれます。この本を読んで明日をもっと楽しく生きよう!
by勝田台図書館teens担当 Y
有川浩/著 文藝春秋
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あらすじ
野良猫の“僕”は、しっぽが“7”の形に曲がった雑種のオス猫。1歳になるまで、気ままな野良猫生活を楽しんでいた。ところがある日、僕は交通事故で瀕死の重傷を負ってしまう。そんなピンチを救ってくれたのが、顔見知りの“サトル”という名前の人間だった。その時から、僕は“ナナ”という名前をもらい、サトルと一緒に暮らし始めた。そして5年後…、どうにもならない事情で一緒に暮らせなくなってしまった僕とサトルは、二人で最後の旅に出発した。
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おすすめポイント
この物語は、猫であるナナの視点で進んでいきます。 ナナの語り口はちょっと冷めていて、でもサトルのことが本当に大好きなんだと伝わってきます。サトルの方も、笑ってしまうくらいの猫バカですが、その愛情深さに思わず涙がこぼれてしまいます。猫好きの人に特にオススメの本です。
by緑が丘図書館teens担当 K