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2013年7月

「Teensおすすめ本」では、各図書館のTeensコーナー担当が毎月オススメの本を紹介していきます。本の書名をクリックするとその本の検索結果詳細にジャンプします。

フクロウのいる部屋

高木尋士/著 集英社インターナショナル

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あらすじ

 東京のマンションで、ある劇作家がフクロウを飼い始めた。フクロウとの同居生活は、毎日が驚きと発見の連続で、彼は充実した日々を過ごしていた。しかし、舞台の仕事が忙しくなってきたある日、不注意からフクロウを家の外に逃がしてしまう…。笑いあり、涙ありのノンフィクション。


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おすすめポイント

 以前は『ハリーポッター』、最近では「フクロウカフェ」で話題になっているフクロウですが、実はペットとして飼えるって知っていますか?この本は、著者である劇作家・高木さんが、アフリカオオコノハズク(あのキュッと細長くなる種類です)の「コトバ」ちゃんと出会い、一緒に過ごした日々を綴っている本です。フクロウってどこで買えるの?という疑問から食事やトイレの方法、生態など、様々な話が出てきますが、劇作家というだけあって、読んでいると書かれているシーンをまるで隣で一緒に見ているかのように思い浮かべられます。この本を読むとフクロウの知らなかった一面が分かります。ぜひ読んでみてください。

by大和田図書館teens担当 T

レインツリーの国

有川浩/著 新潮社

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あらすじ

 きっかけは忘れられない思い出の1冊の本。インターネット上に載せられていたライトノベルの書評をきっかけに出会ったふたり。メールで少しづつ距離を縮めていくうちに、彼は彼女に直接会いたいと思うようになるが、彼女には直接会うことを拒む理由があって…。

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おすすめポイント

 過ごしてきた環境や考え方は、それぞれ人によって違うもの。だから、相手の立場になって考えることって、簡単なことではないと思います。相手のことを思ってのことだったのに、時には、傷つけてしまったり、また傷つくこともあったり…。でも、その人と一緒にいたいと思うのなら、相手を理解しようとする気持ちを大切に持ち続けなければいけないんだなと考えさせてくれる1冊です。 この本は有川浩さんの図書館戦争シリーズの2巻「図書館内乱」(出版:角川書店)にキーアイテムとして登場し、内容が一部リンクしています。 ぜひ、こちらも読んでみてください。

by緑が丘図書館teens担当 N

午前0時の忘れもの

赤川次郎/著 集英社

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あらすじ

 高速バスの湖転落事故からちょうど1カ月。未だにそのことを受け入れられずにいる残された者たちそれぞれに、事故で亡くなったはずの人から不思議なメッセージが届く。そして、指定された時間にバス・ターミナルに行くと…。


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おすすめポイント

 突然の事故で別れを告げることもできずに亡くなった人と残された人。その両者の『もう一度会いたい』という強い思いが、素敵な奇跡を起こします。生きる意味、命の大切さ、愛することの素晴らしさが詰まった一冊です。

by勝田台図書館teens担当 H