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2013年8月

「Teensおすすめ本」では、各図書館のTeensコーナー担当が毎月オススメの本を紹介していきます。本の書名をクリックするとその本の検索結果詳細にジャンプします。

君がいない夜のごはん

穂村弘/著 NHK出版

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あらすじ

 「自分の味覚にどれだけ自信がないか」や「かっこいい・かっこ悪い食べ物とは?」など、「食」をテーマにした、歌人・穂村弘によるエッセイ集。


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おすすめポイント

 腐った牛乳を気づかずに飲み干してしまうほどの味音痴であり、ごはんの食べ方にも駄目出しをされてしまうような人物である穂村さん。そんな穂村さんが、食べものについてのあれこれをユニークな視点から書いているので、肩の力を抜いて気楽に楽しめます。 一篇が短く、どこからでも読めるので、朝読にもおすすめです。

by大和田図書館teens担当 I

ぼくたちの骨

樫崎茜/著 講談社

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あらすじ

 千里は陸上部に所属しているが、足の裏に痛みを抱え、陸上を一時的に休まなければならなくなってしまった。そんな中、休園間近の「あがたの森動物園」に行った千里は、ぬいぐるみのようにモコモコで、でぶネコのような体型をしたぶざまなチーターの剥製に出会う。千里にはこのチーターの剥製が、走ることがかなわない自分の姿のように思えた。修復をしてもとの姿にもどしてあげたいと思いはじめるが…。


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おすすめポイント

 タイトルを読むとどんなことが書かれている本なのかちょっと気になりませんか?この本にはチーターの剥製をどうにかしてあげたいという千里の強い気持ちが描かれています。この本を通じて普段なじみのない剥製の世界を少しだけのぞいてみることができるのでおすすめです。また、博物館と動物園の関係、役割、歴史など、興味深いことが多く書かれているので、ぜひ読んでみてください。

by八千代台図書館teens担当 T

プラチナデータ

東野圭吾/著 幻冬舎

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あらすじ

 警視庁は、髪の毛1本があれば犯人を特定できる革新的なシステム「DNA鑑定」を導入する。しかし、ある事件でDNA鑑定をしたところ、「Not Found(NF)13」該当者なしの判定がでてしまう。 DNA鑑定のシステム開発に携わっていた神楽龍平は、少しの不安を残しつつも、同じ開発に携わる蓼科兄妹に、原因解明を任せていた。ところが、何者かに蓼科兄妹が殺されてしまう。その事件現場に残された遺留品をDNA鑑定すると、99.9%犯人が「神楽龍平」という鑑定結果が…。

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おすすめポイント

 DNAがすべてと思っている冷徹な神楽ですが、警視庁捜査一課の浅間や、僻地集落の住人、謎の少女スズランに出会い、触れていくうち少しずつ変わっていきます。そして、神楽のもう一人の人格「りゅう」にもあることが起こります。読んでも読んでもこの先どうなるかが分からないSFサスペンス小説。映画も公開された人気なので、一度読んでみてはいかがですか。

by勝田台図書館teens担当 Y