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2013年9月

「Teensおすすめ本」では、各図書館のTeensコーナー担当が毎月オススメの本を紹介していきます。本の書名をクリックするとその本の検索結果詳細にジャンプします。

僕の父は母を殺した

大山寛人 /著 朝日新聞出版

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あらすじ

 事故だと思っていた母の死。 ある時、母を殺したのは、父だという衝撃の事実を知った著者は非行に走り、自殺未遂を繰り返す。 最高裁にて父に死刑判決が確定したのをきっかけに、面会や手紙のやりとりを重ねていく…。


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おすすめポイント

 『もし、自分や友達、家族が犯罪者になったら』『もし、大切な人が犯罪に巻き込まれたら』誰しも一度は考えたことがあるかもしれません。著者の大山さんは、親子三人でそれまで普通に暮らしてきました。しかし、小学六年生の時に母が亡くなり、中学二年生で「父が母を殺した」とテレビの報道で知った時、状況は一変します。周囲の人から避けられ、生活のためのアルバイトや結婚も「犯罪者の子」であるために断られてしまいます。「加害者側家族」であり「被害者側家族」でもある著者が悩み、葛藤している姿に考えさせられるものが多いのではないでしょうか。一度は読んでおきたい一冊です。

by大和田図書館teens担当 T

くまのプーさん 小さなしあわせに気づく言葉

PHP研究所/編著  PHP研究所

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あらすじ

 この本は「菜根譚(さいこんたん)」という中国の古典をわかりやすくしたもので、小さな幸せに気づくためのヒントがたくさん載っています。1ページごとにプーさんのイラストとメッセージが書かれているので気軽に読めます。


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おすすめポイント

 疲れているときや悲しいとき、辛かったり落ち込んだりしているときに読むと、気持ちがすーっと楽になり落ち着きます。たまには、休むことも大切です。プーさんと一緒に菜根譚のやさしい言葉を読んで、少し休憩してみてはいかがですか。

by勝田台図書館teens担当 H

ワンス・アホな・タイム

安東みきえ/著 理論社

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あらすじ

 むかしむかしあるお城で、双子の王女が生れました。王女たちは別々に育てられ、姉は自分勝手でわがままに、妹はよく働く正直ものに成長しました。王様の言いつけで、王女たちは再び一緒に暮らすようになりますが、意地悪な姉は気立てのいい妹を召使いのようにこき使うようになって…。(「きみの助言」)


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おすすめポイント

 むかしむかし…で始まる、おとぎ話風の物語が7つ収録されています。どの話もスパイスが利いていてちょっと辛口。飽きずに一気に読んでしまうと思います。 大人が楽しめるおとぎ話です。

by緑が丘図書館teens担当 I