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2013年11月

「Teensおすすめ本」では、各図書館のTeensコーナー担当が毎月オススメの本を紹介していきます。本の書名をクリックするとその本の検索結果詳細にジャンプします。

子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?

おおたとしまさ/編著 荒俣宏/ほか著 日経BP社 新潮文庫刊

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あらすじ

 「なぜ勉強しなければならないのか」というテーマについて、養老孟司、茂木健一郎、瀬戸内寂聴ら8名が解説。 前半が子ども向けの説明、後半が大人向けの詳しい説明となっている。

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おすすめポイント

 親や先生によく言われる「勉強しなさい」。 この「なぜ勉強しなくちゃいけないのか」という疑問について、様々な分野で活躍している著名人が、子ども向けのやさしい説明と、大人向けの詳しい解説を交え、その疑問に答えてくれます。 子供編・大人編の2つを読み進めることで、この「なぜ?」について自分の答えが見つかるかもしれません。

by大和田図書館teens担当 T

和菓子のアン

坂木司/著 光文社

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あらすじ

 「アン」こと梅本杏子(うめもときょうこ)は、食べることが大好18歳の女の子。高校は卒業したが、ピンとくるものがなく、進学はしなかった。このままだとニートになってしまうと焦っていたある日、デパ地下で『和菓子舗・みつや』のアルバイト募集の張り紙をみて、応募することにした。すぐに採用されたが、ちょっと訳ありの店長や、イケメン乙女キャラの社員、同じバイト仲間の元ヤン女子大生と一緒に働くことに…。

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おすすめポイント

 おはぎが、春なら「ぼた餅」、秋なら「おはぎ」と名前が変わるって知っていましたか。この名前の由来は、牡丹と萩からきていますが、他にもおはぎの名前はいくつかあるそうです。この物語は、和菓子の名前にまつわる話や和菓子用語がいろいろと出てきて、和菓子の魅力が感じられます。和菓子って奥深いものだとあらためて気づきました。ぜひ読んでみてください。きっと和菓子が食べたくなりますよ。

by八千代台図書館teens担当 T

猫泥棒と木曜日のキッチン

橋本紡/著 新潮社

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あらすじ

 ある日突然、お母さんが家出し、5歳の弟コウちゃんと残された高校2年生のみずき。お父さんはずっと前にいなくなった。けれど、みずきは泣いたりなんてしない。コウちゃんや友達の健一君と今まで通りに暮らしていた。そんなある日、道ばたで「絶望」に出会ってしまった…。

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おすすめポイント

 両親がいなくなったみずきは、一般的に考えたら、かわいそうな子のように思えます。しかし、この物語の主人公みずきは違います。絶望を目の当たりにしても、希望を取り戻すために奮闘します。非現実的なはずなのに、なぜか現実的な話なので、物語の中にすっと入っていけて、あっという間に読めてしまいます。

by勝田台図書館teens担当 H