2014年12月
かたやま和華/著 KADOKAWA アスキー・メディアワークス(メディアワークス文庫)
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あらすじ
江戸の町の片隅に、役者のように整った顔立ちの浮世絵師がいた。名前は石蕗 蓮十(つわぶき れんじゅう)。まだ駆け出しの浮世絵師だが、蓮十が描く絵にはとても不思議な力があった。なんと、描いたものに命が吹き込まれ、絵から抜け出してきてしまうのだ。 ある日、蓮十のもとに、亡くなった奥さんが夜な夜な屋敷を歩き回っている、という相談が持ち込まれた。どうやら蓮十が描いた絵から抜け出してきたようで…。(「真冬の幽霊」)
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おすすめポイント
この本には、魅力的な登場人物がたくさん出てきます。主人公の蓮十は天然でかなり鈍感、蓮十に想いを寄せる小夜は世話焼きで元気いっぱい、浮世絵師仲間の歌川国芳は猫好きで破天荒。そんな3人のかけ合いは、テンポが良くてどんどん読み進めてしまいます。 蓮十と小夜がどうなっていくのかも気になる一冊。ぜひ読んでみてください。 ※続編の「不思議絵師蓮十 2」もあります。
by緑が丘図書館teens担当 K
石原壮一郎/著 河出書房新社
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あらすじ
「友達に貸したゲームソフトが返ってこない」「担任の先生が大嫌い」「英語の発音を冷やかされた」こんな時、みなさんならどうしますか?この本では、日常の様々なシチュエーションの対応を三択問題で検定します。
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おすすめポイント
やがて大人になる「ちょい大人」のみなさんに、読んでほしい一冊です。文章中に出てくる少し難しい用語は、ページ下の「ちょい大人的用語解説」で解説してくれているので、国語の勉強にもなりますよ!友達といい関係を築くための、「ちょい大人力」を学んでみてください。
by勝田台図書館teens担当 H
東小雪・増原裕子/著 100%ORANGE/装画・挿画 イースト・プレス
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あらすじ
同性愛者(レズビアン)の東小雪 さんと増原裕子さんが、将来出会うことがあるかもしれない子どもに宛てて書いた本です。日本では同性のカップルは法的に結婚することは出来ませんが、二人は2013年3月に東京ディズニーリゾートで結婚式を挙げました。同性を好きになることで今まで体験してきたこと、レズビアン以外のマイノリティ(少数者)のこと、同性愛で悩んでいる若い人達に伝えたいことなどが書かれています。
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おすすめポイント
「誰もが異性を好きになる」といった考え方を持つ人が、日本では大半だと思います。でも、同性を好きになったり、自分の性に違和感を感じたりする人達もいます。そんなセクシャルマイノリティ(性的少数者)の方が感じてきた思いが、心に響きました。同じことで悩んでいる方にはもちろん、セクシャルマイノリティを知らない方にも是非読んで頂きたいです。
by八千代台図書館teens担当 K