2015年9月
高橋順子/文 佐藤秀明/写真 デコ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじ
日本人が古代より称え、暦としても用いてきた月。その月にまつわる言葉を、多数の写真と月を詠んだ句などとともに紹介する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おすすめポイント
満月を表す言葉が10個以上もあることを知っていましたか?月を身近に感じ、愛でてきた日本には、月にまつわる言葉が驚くほど多くあります。また、暦の月の呼び方が学校で習った12個だけではない事を、この本で初めて知りました。月に関する言葉、月のことわざなど、日本語の豊かさと月への愛を感じながら、秋の美しい月を眺めてみるのはいかがでしょうか?
by緑が丘図書館 E
原田マハ/著 徳間書店
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじ
主人公・二宮こと葉は、友人の結婚式で伝説のライターによるスピーチに衝撃を受け、普通のOLを辞め、言葉を生業としていくことになる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おすすめポイント
読み進むにつれて、言葉は人生だけでなく、社会も変える力があることに気づかされます。選挙の舞台裏など、普段は知らない世界に触れることができるのも面白いです。読者の、言葉に対する意識を変える力があると思います。
by緑が丘図書館 M
原田ひ香/著 集英社
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじ
訳あって離婚した主人公、内田りさ子32歳は、事故物件をロンダリングするという一風変わった仕事を始める。前の居住者が亡くなっている部屋=事故物件であることを、短期間そこに住むことで次の居住者には分からなくする=ロンダリング。ある事故物件に住み始めてから、彼女が出会った人たちによって生活に変化が起きていく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おすすめポイント
たくさんの人々に出会ったことで変化していく、主人公の内面を読んで欲しい本です。特に事故物件の大家さんと言い合うシーンで、今までに見せたことがないほど感情的になるりさ子が見所です。また、同業者である菅という男性が、特技をどう活かすのかも読んでみてください。
by緑が丘図書館 F