2016年3月
森絵都/著 文芸春秋
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あらすじ
生前の罪により転生できなくなりそうな僕の魂。しかし、天使のボスの抽選に当たり「自殺した中学3年生の小林 真」にホームステイすることに。ホームステイを無事に終わらせれば僕は転生できるというが…。
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おすすめポイント
両親と兄のいる家庭で暮す真は、なぜ中学3年生で自殺をしてしまったのか。生前に犯した「僕」の罪とは。真の体を通して、他人である「僕」が、その家族や友人とどう過ごしていくのかが見所です。また、僕を助けてくれる天使とのやり取りも読みごたえがあります。
by緑が丘図書館 F
サラ・ザール/著 西本かおる/訳 小学館
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あらすじ
小さな頃から天才ピアニストとして脚光をあびてきたルーシー。大好きな祖母の死にショックを受け、コンクールの会場を飛び出したことをきっかけに、ピアノを弾く道を断ってしまいます。様々な迷いの中、人との出会いによって自分らしく生きてゆく道を見つける物語。
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おすすめポイント
主人公は16歳の女の子、ルーシー。ピアノをやめたことで普通の高校生活や友人を得たものの、どこかうまくいかない日々。でも、ピアノ教師ウィルと出会い、ルーシーは自分の気持ちと真摯に向き合うきっかけをつかみます。「16歳って、つらいのよ」と言うルーシーに、ウィルは「自分がなにを好きか、なにを大事にしたいかを忘れなければ、きっと大丈夫だ」と答えます。人との出会い、そして自分の心を見つけることの大切さを教えてくれる素敵な物語です。
by緑が丘図書館 K
大崎梢/著 東京創元社
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あらすじ
本が大好きな出版社の新人営業マン「井辻智紀」、通称「ひつじくん」が主人公です。出版社の営業という職業に就いた「ひつじくん」が波乱万丈の日常で奮闘し、成長・活躍する姿が描かれた、ほっとするミステリ短編集です。
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おすすめポイント
本が大好きなティーンズのみなさんなら知っているかもしれませんが、タイトルの「平台」とは、書店で本や雑誌を平積みにする台のことです。図書館は利用するけれど書店はあまり行かない人も、どちらもよく行く人も、楽しめる小説になっています。書店や出版社の裏側を「ひつじくん」の奮闘記を通して興味深く知ることができます。
by緑が丘図書館 N