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2016年4月

「Teensおすすめ本」では、各図書館のTeensコーナー担当が毎月オススメの本を紹介していきます。本の書名をクリックするとその本の検索結果詳細にジャンプします。

営繕かるかや怪異譚

小野不由美/著 KADOKAWA

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あらすじ

 自宅で起こる怪異に悩まされる人々が解決のために紹介された"専門家"は、営繕屋「かるかや」を営む尾端(おばな)という青年だった。特別な能力を持つわけでもない彼は、どのように怪異から人々を救うのか?

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おすすめポイント

 じんわり怖い短編集です。自分の家という安心できるはずの場所で、そこに潜む、あるいは忍び寄る怪異―尾端はそれを、家の一部をリフォームすることで解決します。けれど…怪異からは解放されても、それを"起こしていたモノ"はどうなったのでしょう…?洗髪の時に背後が気になってしまう、そんな怖さがたまりません。

by緑が丘図書館 E

レインツリーの国(新潮文庫)

有川浩/著  新潮社

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あらすじ

 主人公の向坂伸行には、10年以上前に読んだ忘れられない本があった。当時は感想を言い合う友達が居なかったが、何気なくパソコンで本のタイトルを検索してみると…「レインツリーの国」というブログで20代女性の感想を見つける。自分とは違う感想を持つ彼女とメールをするうちに、だんだんと会いたいと思う気持ちが強くなる。しかし、彼女はかたくなに会えないと言う。いったいなぜなのか―。

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おすすめポイント

 この本は有川浩氏の作品、「図書館内乱」の中にキーアイテムとして登場しています。
 彼女が会えない理由が分かった時の彼の後悔。メールから伝わる2人の感情のぶつかり合いに引き込まれます。そして2人のやりとりで「言葉にして伝える」という事が、いかに大切なのかを教えてくれる物語になっています。

by緑が丘図書館 F

話し方のマナーとコツ

杉山美奈子/監修 伊藤美樹/絵 学研

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あらすじ

 自分の気持ちを上手に伝えるための指南書です。“嬉しい”という気持ちを伝える時も、“ダメ”と言わなくてはならない時にも、よりスムーズに伝える方法がかわいいイラストとともに紹介されています。

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おすすめポイント

 相手に自分の気持ちを感じ良く伝えるためにはどんな風に言葉にしたら良いのか、具体的なケースとともにたくさんの受け答えが掲載されています。それは「マナー」というよりもむしろ「生きてゆくヒント」。苦手な人と話す時や言いにくい事を伝えなくてはならない時も、言い方をひとつ変えるだけで自分も無理せず、相手の気分も害さずに伝わるなんて!! と、目から鱗なこと間違いなしです。「言いにくいな~」が少しでも減って話すことに自信がつけば、きっとそれは生きる楽しみに繋がると思います。新生活のお供におススメの1冊です。

by緑が丘図書館 K