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2016年9月

「Teensおすすめ本」では、各図書館のTeensコーナー担当が毎月オススメの本を紹介していきます。本の書名をクリックするとその本の検索結果詳細にジャンプします。

夢をかなえるゾウ 1

水野敬也/著 飛鳥新社

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あらすじ

 「変わりたい」と口にしつつも、なかなか自分を変えることが出来ないサラリーマンの僕。そこに現れたのが、関西弁を話すゾウの神様・ガネーシャ。ガネーシャはぼくの夢を叶えるために、毎日一つずつ課題を出しますが…。果たして、僕は変わることが出来るのでしょうか。

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おすすめポイント

 ガネーシャの関西弁と僕との掛け合いがまるで漫才のようにテンポよく進んでいき、笑いあり、涙あり、そして為にもなる話です。ガネーシャの出す課題は決して難しくなく、誰もが出来るようなことばかり。試してみる価値ありです。巻末のガネーシャ名言集も必読!続編「夢をかなえるゾウ」(2)(3)もおすすめです。

by緑が丘図書館 AK

キッチン

吉本ばなな/著 新潮社

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あらすじ

 たった一人の肉親だった祖母をなくし、天涯孤独になった主人公・みかげ。大学の友人・雄一とその母(実は男でオカマバー店主)の誘いを受け、三人の奇妙な同居が始まる。淋しさで心に穴があいたようなみかげだったが、大好きなキッチンのソファで眠り、親子の自然な会話や何気ないやさしさに包まれて暮らすうち、次第に安らぎを得ていく。

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おすすめポイント

 ベストセラーになった吉本ばななのデビュー作で、映画化もされた。「私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う」で始まる飾らない平易な文体で、愛する人を亡くした深い喪失感からの心の再生が美しく綴られる。人はいつか必ず死ぬもの、死という当たり前だけれど本当にやりきれない出来事に出会った時、身近な人のやさしさや生命力に触れることで、少しづつ希望を取り戻せる…そう思わせてくれる小説である。

by緑が丘図書館 リッキー

憧れのまほうつかい

さくらももこ/著 新潮社

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あらすじ

 漫画「ちびまる子ちゃん」の作者であるさくらももこさんが17歳の頃に衝撃を受け影響された絵描き、エロール・ル・カイン。その出会いと感動を追いかける旅行記です。ちびまる子ちゃんとコラボされた挿絵が不思議です。

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おすすめポイント

 エロール・ル・カインは細かく美しい色づかいの絵本をたくさん描いています。その絵描きに憧れてイギリスに出発しますが、カインにまつわる話を聞いてびっくりしたり、食べ物に驚いたり。少女ももこさんの、ちびまる子ちゃんを誕生させるまでの破天荒な生活が笑えます。

by緑が丘図書館 サブ