2016年12月
川瀬七緒/著 徳間書店
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あらすじ
アメリカで仕事をしている両親のもとに生まれた日系二世の竹里あやめ。兄は大学の研究員で、数カ月前に失踪し、現在も行方不明のまま、手がかりとなりそうなものは、部屋に残された古書だけだった。その古書には、「この本を読んではいけない~」と書かれたメモが挟まっていた。あやめは、都市伝説を書籍などで日本中に認知させた男を通じて、フリーライターの八坂駿と出会う。そして八坂はタッグを組むカメラマンの篠宮、あやめとともに、その古書が、昭和初期に女学生だった佐也子という少女の話らしいことなど、謎を次々と解き明かしていく。
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おすすめポイント
いたずらなのか、狂言なのかは不明ですが「この本を読んではいけない~」という、いかにも本当に読んだら災いがおこりそうな警告文から物語は始まります。少しホラーな感じやレトロな雰囲気も味わえるサスペンスミステリーです。一気にストーリーの中に引き込まれ、読み進めるうちに、主人公は恐怖心に惑わされず真相を解明する勇気があるので、事実がみえてくるということがわかります。最後まで目が離せません。
by緑が丘図書館 N
ドナ・ジョー・ナポリ/作 相山夏奏/訳 偕成社
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あらすじ
19世紀末、9歳のドムはたった一人、密航者としてイタリアからニューヨークへと渡った。たどり着いたのはイタリア移民たちが暮らすマルベリーストリート。自らの知恵と勇気だけで未来を切り開いたユダヤ人少年の物語。
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おすすめポイント
著者の祖父の生涯をもとにして書かれた物語です。1円のお金も持たないわずか9歳の子どもがひとりぼっちで生きていくには、想像を絶する苦労がありました。ぐいぐいとお話に引き込まれ、最後大きな感動をもらえます。近くに居る人を大切にしたくなる、そんな本です。
by緑が丘図書館 S
マイク・ホリングスヘッド/著 エリック・グエン/著 小林文明/監訳 小林政子/訳 国書刊行会
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あらすじ
世界的に有名な2人のストームチェイサーがとらえた恐ろしくも美しいストームの写真340枚を紹介した写真集。アメリカ中西部全域にわたって撮影した息をのむ数々の竜巻のほか、稲妻、巨大な雹(ひょう)、オーロラも紹介しています。巻末には気象に関する詳細な用語集や解説を付しています。気象写真集であり、気象図鑑であり、竜巻追跡の記録。荘厳でときに破壊的でさえあるストームを追跡した魅惑的な一冊です。
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おすすめポイント
ときに人の猛威となり多大な影響を与える竜巻。近年は日本でも発生し目撃情報が多発しています。そんな一見恐ろしい猛威にも、実は神秘的な美しさがあります。竜巻と言う自然が作り出した猛威の隠れた美しさに迫ったのがこの一冊。私が一目惚れした写真集です。気象ファンならずとも「人々に大きな損害を与えるものが、こんなにも美しいなんて!」という気持ちになり、その美しさに引き込まれていくでしょう。恐ろしくも美しい竜巻の脅威を是非一度ご覧になって下さい。
by緑が丘図書館 KJ