「Teensおすすめ本」では、各図書館のTeensコーナー担当が毎月オススメの本を紹介していきます。本の書名をクリックするとその本の検索結果詳細にジャンプします。

深海散歩 ～ 極限世界のへんてこ生きもの ～

藤倉克則／監修　幻冬舎

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あらすじ

　近年、有人潜水調査船や無人探査機などの進歩によって生態が次々と明らかになりつつある深海生物。その研究成果を深海生物の美しい写真とともに「光」、「色」、「目」、など７つのテーマで紹介します。

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おすすめポイント

　深海には、厳しい環境のもとで生き抜くため様々な進化をした生物がいます。捕食者に見つからないように体を透明にしたり、エサを見つけやすくするために目を巨大化したりした生きものたち。そのグロテスクでユーモラスな姿には本当に驚かされます。深海は宇宙よりも謎に満ち、「地球最後のフロンティア」とも言われているそうです。新種も次々に発見されているので、将来研究者になったら自分で名づけ親になれるかもしれないですね。
いままで海の底に興味のなかった人にも、生きもの大好きな人にもおすすめの一冊です。

ｂｙ緑が丘図書館　ＳＴ

ルフィの仲間力 ～ 『ＯＮＥ ＰＩＥＣＥ』流、周りの人を味方に変える法 ～

安田雪／著　アスコム

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あらすじ

　「ワンピース」という漫画を知っていますか？主人公ルフィを中心とする９人の仲間たちはひとつの船に乗っていても叶えたい夢や目的はみなそれぞれ違います。なのに何故こんなにも信頼と心の一致があるのか。著者は本書で４つの軸を提示し、それを「仲間力」とよび解説しています。漫画という架空の世界から得たヒントを現実の世界でどう取り込み生かしていくか、若い人への応援歌のようなメッセージがつづられています。長編で登場人物も多いため、人物たちの関係性とつながりの深さを示した分析関係図がついているのもうれしいところ。

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おすすめポイント

　１９９７年から連載が始まり、現在８７巻まで続くこの漫画は単一作者のコミックシリーズの中で発行部数世界一として、ギネス記録にもなりました。その人気の秘密は、誰もが心で求めている仲間の存在をテーマにしているからと言われています。自分の人生の中で縁あって出会う人達とどう繋がっていくのか。社会という大海原へ漕ぎ出す若い人達にとって、羅針盤となるようなヒントがいっぱい詰まっています。ルフィのように「仲間力」を引き出し合える人達と巡り合えることを願い、この本をおススメします。

ｂｙ緑が丘図書館　みかん

今日も一日きみを見てた

角田光代／著　 ＫＡＤＯＫＡＷＡ

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あらすじ

　漠然と自分は犬派の人間だろうと思っていた著者が、ひょんなことから子猫を譲り受けることになり、初めて飼う猫のトトとの生活がスタート！動物を飼うための手順を少しずつ経験しながら、いろいろな発見や芽生える感情を小説家ならではの観察力と表現力で素直に温かく綴っています。愛猫トトへの優しいまなざしが心に触れるフォトエッセイです。

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おすすめポイント

　トトとの共同生活で起こる様々な出来事に戸惑いながらも、トトの魅力に取りつかれていく毎日が優しい視線を通して語られています。猫を飼っている人には、微笑ましく共感できる場面がたくさんあり、自らの猫との生活に想いを重ねてしまうかもしれません。また、猫を飼ったことのない人にとっては、猫を飼う前の心構えが学べる一冊だと思います。この本を通して動物を飼うことの責任の重さや幸せな時間について、ほんのりと伝われば嬉しいです。本のタイトルをみた時、著者のトトへの想いが表れていて素敵だなと感じました。愛情あふれる写真からもトトとの楽しい暮らしぶりが窺えます。ほっこりと心温まる時間をどうぞ。

ｂｙ緑が丘図書館　猫キック