「Teensおすすめ本」では、各図書館のTeensコーナー担当が毎月オススメの本を紹介していきます。本の書名をクリックするとその本の検索結果詳細にジャンプします。

くまのパディントン

マイケル・ボンド／作　松岡享子／訳　ペギー・フォートナム／画　福音館書店

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あらすじ

　“暗黒の地ペルー”からイギリスのロンドンにやってきたクマが、駅で優しいブラウンさん一家に出会います。“パディントン”という素敵な名前をもらい、一緒に暮らすことになるのですが、パディントンの行く先々ではいろいろな騒ぎが巻き起こり…。児童文学、不朽の名作シリーズの始まりです。

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おすすめポイント

　好奇心旺盛でたくましい性格のパディントンは、いつも様々なトラブルを起こしてしまいます。周囲の人々を巻き込みながらも、最後には不思議と丸く収まってしまうのが爽快で面白いです。一話読み切りのショートストーリーなので読みやすく、また四季折々のイギリスの生活や文化が、パディントンのユーモアたっぷりの暮らしぶりを通して感じられるのも魅力的です。いつもは礼儀正しいパディントンですが、時には感情的になったりと、人間くさいところもあるので共感してしまうことも。実写映画化もされた楽しくて心温まるパディントンの物語、是非お試しください。

ｂｙ緑が丘図書館　猫キック

学年ビリのギャルが１年で偏差値を４０上げて慶應大学に現役合格した話

坪田信貴／著　ＫＡＤＯＫＡＷＡ

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あらすじ

　高校２年生の夏、学年ビリだった金髪ギャルが、一人の塾講師と出会い、困難を乗り越えながら日本最難関の私大の一つ、慶應義塾大学に現役合格した実話です。

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おすすめポイント

　金髪ギャルのさやかちゃんのキャラクターがコミカルに描かれ、楽しく読みすすめられます。頑張ったからできるとは限らないけれど、努力することで成長し、夢に１歩近づいていると実感できるという、著者の思いが伝わってきます。頑張ること、努力することの大切さを再認識できる一冊です。

ｂｙ緑が丘図書館　かじろん

東京バンドワゴン

小路幸也／著　集英社文庫

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あらすじ

　東京の下町で古本屋「東京バンドワゴン」を営む堀田家は、８人の大家族です。ある春の日、店先に百科辞典が置かれては消えるという謎の事件が起こります。調べていくと、小さい女の子が登校時に置き、下校時に回収しているようで…。堀田家に舞い込む謎や、ご近所の人々との日常や騒動を、笑いと感動で描く下町の大家族物語です。

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おすすめポイント

　堀田家は８人の大家族で、「こんなに多い登場人物を把握しきれるかな？」と心配になる方もいるのではないでしょうか。しかし、読んでいくうちに全ての登場人物が頭の中にしっかり入ってきます。それだけ、登場人物が魅力的に描写されています。また、四季を通しての４つの物語それぞれにミステリー要素があり、人を思うがゆえにややこしくなってしまった、優しい謎が描かれています。家族の絆や温かさが感じられるおすすめの一冊です。

ｂｙ緑が丘図書館　ブリッジ