2018年5月
NHK「日本人のおなまえっ!」制作班/編 森岡浩/監修 集英社インターナショナル
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あらすじ
制作班の徹底取材により、日本人のさまざまな名字に関するルーツをたどり、ナゾを解き明かします。名字をめぐる素朴な疑問を探っていくと、そこには壮大な歴史とロマン、先人たちのドラマが横たわっています。知って驚く知識が盛りだくさんです。
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おすすめポイント
名字についての本はたくさん出ていますが、どの本もどこか参考書のようでした。ところがこの本は、読み物として面白いのです。サイトウの漢字は何種類あるか、不思議な読み方の名字など、周りに一人はいるメジャーな名字から珍しいものまで、丁寧にイラスト入りで説明されています。自分の名字にも意外な秘密が隠されているかもしれません。
by緑が丘図書館 キラキラ
谷瑞恵/著 集英社文庫
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あらすじ
主人公の仁科明里(にしな あかり)は仕事と恋に疲れ、子供の頃に少しだけ過ごした思い出の町に引っ越します。その町の商店街で明里は、「思い出の時 修理します」と書かれた不思議なプレートを掲げた時計店を見つけます。その店を営む青年と知り合い、明里は商店街で起きる不思議な事件に巻き込まれていきます。そして、事件を通して子供の頃のある秘密を思い出して…。
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おすすめポイント
疲れきっていた明里が、商店街で起きる事件を通して自分の夢を思い出し、前向きになっていく姿は読んでいて明るい気持ちになれます。また、物語の舞台である商店街やそこで暮らしている人々のどこか懐かしい雰囲気と、四季の描写の美しさが心を癒してくれます。心が疲れた時に読むと、主人公と一緒に新たな一歩を踏み出したくなる、そんな小説です。
by緑が丘図書館 虹
蘇部健一/著 講談社
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あらすじ
主人公はある日、知り合いから難解な事件について相談を受けます。犯人の目星はついていますがアリバイが崩せません。解決のヒントは六枚のとんかつの中にありました。(「六枚のとんかつ」)。全15編の短編からなる空前絶後の“アホバカ・トリック”の決定版です。
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おすすめポイント
一見不可能犯罪に見えても、視点を変えると解決への道が見えてきて、どの話もどんでん返しによる爽快感が楽しめる作品集です。また、登場人物の掛け合いが面白くて、思わず笑ってしまうこと間違いなしです。
by緑が丘図書館 瀬戸