2019年7月
山本博文/監修 日本文芸社
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あらすじ
江戸時代に花開いた、粋でいなせな町人文化。その頃の江戸の庶民や武士の暮らしぶりを、幕府の統治や人々のお財布事情、流行や娯楽、事件、そしてお家騒動(大名家の内紛)など、様々な視点から解説している一冊です。
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おすすめポイント
お江戸に暮らす商人、職人、農民、武士の当時の姿がよくわかります。「大江戸グルメ事情」、「治安維持の役割もあった吉原とは?」、「鼠小僧次郎吉がヒーローとなった本当の理由は?」など、興味深い話がたくさん載っており、どれも楽しく読めて、江戸時代の知識が身に付きます。
by緑が丘図書館 キラキラ
ヘンリー・ヒッチングズ/編 浅尾敦則/訳 ポプラ社
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あらすじ
海外の作家15人が本屋での思い出深い出来事について書いた、エッセイアンソロジーです。自分を見失わないためにぶらぶら本屋にやってくる「ブック・ピープル」の存在や、良い本屋についての熱い思いなどが書かれています。
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おすすめポイント
本屋で予想外のものを見つけるワクワク感を経験したことはありませんか?インターネットで検索をすると、その結果の範囲内でしか出会いがありません。魅力的な本屋での体験が、作家になるキッカケを作ったり、人生において大切なものを与えてくれるのだと知り、『本屋めぐり』をしてみたくなりました。
by緑が丘図書館 ボンディ
豊島ミホ/著 幻冬舎
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あらすじ
高校に入学したばかりの沙織は、クラスメイトの孝子に「未来から来た」と告白されます。未来の世界では27歳・無職の孝子ですが、イケてなかった高校生活をやり直せば未来も変えられるはずだと言うのです。かけがえのない一度きりの青春時代をおくる若者たちは、日々の問題に追われ、その大切さに気付くことが出来ないでいました。そんな彼らが、青春を「やり直す」友人の存在によって、今この時を大切に生きることに目覚めていきます。
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おすすめポイント
孝子は「あたし、今度は絶対、青春って言える青春を送るんだぁ」という宣言どおり、手に入れたチャンスにしがみつく。その必死さは、どこかばかばかしくも、おかしくもあるが、何よりいきいきとしています。沙織や孝子の生きている世界に気持ちや視線が引きこまれ、いつの間にか本の世界に入りこんでいます。彼らの高校生活をとおして、今、この瞬間の重さを、感じられる作品です。
by緑が丘図書館 翠