「Teensおすすめ本」では、各図書館のTeensコーナー担当が毎月オススメの本を紹介していきます。本の書名をクリックするとその本の検索結果詳細にジャンプします。

ジョン万次郎 ～ 海を渡ったサムライ魂 ～

マーギー・プロイス／著　金原瑞人／訳　集英社

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あらすじ

　１８００年代、日本がまだ鎖国をしていた江戸時代に実在した史実上の人物、事件をもとに描かれた物語。『海のむこうには、なにがあるのだろう』…主人公は好奇心旺盛な１４歳、漁師見習いの万次郎。ある日、万次郎の乗った船が嵐によって難破し、４人の仲間と一緒にアホウドリのいる島に流れ着きます。その後、アメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号に救出され、異文化を目の当たりにしながらも力強く精一杯生き抜いていく冒険物語です。

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おすすめポイント

　嵐により舵を失った船、鳥島に漂着してアホウドリを食べつくした後の不安な日々、助けられた捕鯨船での青い目の異国人との生活。こんなことが本当にあったの！？という驚きとともに、どんなことにも体当たりで運命を切り拓いていくジョン万次郎の人生に勇気と力をもらえます！

ｂｙ緑が丘図書館　くうた

孫と私の小さな歴史

佐藤愛子／著　文藝春秋

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あらすじ

　この本は、著者と孫娘が扮装して撮った年賀状用の写真２０年分の記録です。始まりは、パンダの着ぐるみを着た孫娘でした。それを見て自分でも扮装してみたくなった著者は、猫をモチーフにした部屋着を着て孫娘と写真を撮り年賀状にしてみました。それ以来、トトロ、カリブの海賊、幼稚園児、インディアン、カンフーなどなど、色々な扮装をして写真を撮っては年賀状にしています。また年賀状だけでなく、撮影時の様子や著者と娘・孫娘の３人の鼎談、年賀状の評価、孫娘についてのエッセイなども載っています。
『孫と私のケッタイな年賀状』と改題され文庫にもなっています。

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おすすめポイント

　扮装は年を追うごとに激しさを増していき、準備や撮影のときのおかしな動きには思わず笑ってしまいます。当時を振り返った鼎談では、著者が一番パワフルに語っていて圧倒されます。どのページから読んでもおもしろく、自分でもこんな年賀状を作ってみたくなるような本です。

ｂｙ緑が丘図書館　ブリッジ

聖書物語　旧約編

香山彬子／文　中沢潮／絵　講談社

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あらすじ

　アダムとイブが出てくる「天地創造」、「ノアの方舟」、「モーセの十戒」など、旧約聖書の中の８つの物語が、１話３０ページ前後の読み易い長さにまとめられています。続きの『新約編』は、イエスの生涯がわかりやすい物語になっています。

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おすすめポイント

　歴史を学ぶ時、必ず出てくるのが宗教の存在です。特に西洋の歴史や芸術を知るためには、その源となった信仰について知ることが学びの核となります。この本では、のちにキリスト教やイスラム教へと枝分かれするユダヤ教の教えについて、わかりやすく知ることが出来ます。今日の国際社会を知る上でも、ぜひ一読することをおすすめします。

ｂｙ緑が丘図書館　Ｋ