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2015年10月

「Teensおすすめ本」では、各図書館のTeensコーナー担当が毎月オススメの本を紹介していきます。本の書名をクリックするとその本の検索結果詳細にジャンプします。

キリスト教歳時記

八木谷涼子/著 平凡社

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あらすじ

 クリスマスやイースター、バレンタイン・デーなど、キリスト教に関する行事や聖人の記念日を月毎にピックアップし、その内容や由来を紹介する。

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おすすめポイント

 キリスト教のことは知らなくても、テーマパーク等でのイベントで名前は知っている、というキリスト教の行事が増えてきました。ただのお祭りとして楽しむのも良いですが、本当はどんな行事なのか気になりませんか?そんな方におすすめしたい本です。有名な行事の意外な由来や、聞いた事もないような記念日なども簡単に説明されています。聖人の記念日の項では、その聖人がどんな職業の守護者になっているのかも紹介されているのが面白いです。

by緑が丘図書館 E

万能鑑定士Q

松岡圭祐/著 角川書店

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あらすじ

 主人公、凛田莉子23歳は、「万能鑑定士Q」として店を構える。そこに持ち込まれたのは、最近都内で大量に貼られている、不気味な力士シールの鑑定依頼。力士シールから始まる様々な謎を、主人公はどのようにして解決していくのか。

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おすすめポイント

 なぜ23歳という若さで、「万能鑑定士Q」として店を構えられるほどの、知識を身に付けることが出来たのか。「Q」に隠された意味とは。凛田莉子が、どのような出会いと経験をして「万能鑑定士Q」に成長していくのかを読んで欲しい本です。

by緑が丘図書館 F

ぼくらの映画のつくりかた

機本伸司/著 東京創元社

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あらすじ

 奈緒は子どもの頃から映画が好きで、自分でも作りたいと思っていたが、志望の映画学科のある芸術大学に落ちてしまった。とりあえず映画作りを勉強しようと地元の自主映画サークルに応募したのだけれど、行ってみればそこはとんでもない弱小サークルで…本当に映画は作れるの!?

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おすすめポイント

 メンバーは、新入会員を入れても6人。機材はそろっているのに使っていない。おまけに今まで1本の作品も完成させた事がない。そんな状態なのに、7か月先のコンペに向けた作品のテーマは「自分とは何か」――これだけでも不安要素が満載。その上、メンバーがクセのある人ばかりなので、とにかくハラハラさせられます。でも、映画を作る過程が、途中の困難も含めてじっくりと描かれているので、来年の文化祭に自主映画を考えている人には参考になりそうです。また、読み進めるうちに、作品のテーマである哲学的難題について、一緒になって「哲学している」自分に気付きます。変則的ではありますが、哲学の入門書としてもどうぞ。

by緑が丘図書館 E