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2017年11月

「Teensおすすめ本」では、各図書館のTeensコーナー担当が毎月オススメの本を紹介していきます。本の書名をクリックするとその本の検索結果詳細にジャンプします。

お~い、丼

ちくま文庫編集部/編 筑摩書房

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お~い、丼の表紙画像

あらすじ

  天丼、カツ丼、牛丼などなど、ありとあらゆる丼物について、作家や著名人が熱っぽく語ります。誰でも知っているおなじみの丼からレアな丼まで幅広く紹介されています。「取調室ではなぜカツ丼が出されるのか」といった変な考察、奇想天外な食べ方、丼に対するこだわりなど、どの作品からも著者の熱い思いが伝わってくる食のアンソロジーです。

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おすすめポイント

 「この丼はこうやって食べるともっとおいしくなるのか!」とか「僕ならこんな食べ方は絶対しないな」とか、ついつい突っ込みながら読んでしまいました。それくらい丼ひとつとっても人によってこだわりがあるようです。丼が好きな方もそうでもない方も満腹感に浸れる、どこから読んでも楽しめる1冊です。

by緑が丘図書館 青い猫

僕は、そして僕たちはどう生きるか/font>

梨木香歩/著 理論社

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 僕は、そして僕たちはどう生きるかの表紙画像

あらすじ

 主人公は、コペル君というあだながついた14歳の少年です。コペル君のまわりには不登校になった友人や、身も心も傷つけられたために人が信じられなくなった少女などが登場します。コペル君は、友人のことやAV監督の口車にのせられてしまった少女のことから目をそらさずに考え続けます。何を考え、どう行動するかを。

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おすすめポイント

 現代の若者をとりまく環境の過酷さにぞっとします。そのなかで自分を保って生きていくためにはどうすべきなのか。ゆるやかで暖かな絆を結べる人や場であろうとすること。自分の小ささやずるさを知って絶望するのではなく、謙虚に自分を認めるために、考え続けること。また、本書では個人と国の力の対比がいたるところででてきます。社会を考える上でもぜひ読んでいただきたいです。

by緑が丘図書館 翠

大人のための「恐竜学」

土屋健/著 小林快次/監修 祥伝社

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大人のための「恐竜学」の表紙画像

あらすじ

 「『恐竜』って何?」「『恐竜』の祖先は?」――インターネットで募集した質問に専門家が答える、「恐竜相談」回答集です。

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おすすめポイント

 「恐竜学」というタイトルですが、身構える必要はありません。なぜならこの本は、専門的な事でも、分かり易く噛み砕いて説明してくれているからです。分類や学名等の学術的基礎から最近の意外な研究結果まで、全くの恐竜初心者でも少しは詳しい人でも、「なるほど」と納得できます。
博物館に行くなら、ぜひその前に読んで下さい。展示を見る時の楽しさが増すでしょう。

by緑が丘図書館 おく姉