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2018年8月

「Teensおすすめ本」では、各図書館のTeensコーナー担当が毎月オススメの本を紹介していきます。本の書名をクリックするとその本の検索結果詳細にジャンプします。

バルサの食卓

上橋菜穂子/著 チーム北海道/著 新潮社(新潮文庫刊)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バルサの食卓の表紙画像

あらすじ

 国際アンデルセン賞作家賞を受賞した上橋菜穂子さんの著作、「守り人」シリーズなどにでてくる料理の作り方が紹介されています。“バム”や“ファコ”、“ノギ屋の鳥飯”や“タンダの山菜鍋”など読者にはお馴染みの料理が再現できます。物語からの抜粋と、著者がこれらの料理を作ったいきさつも紹介されています。レシピ考案者は、南極観測隊で活躍した西村淳さんの他、喫茶店のオーナー、陶芸作家などユニークなメンバーです。

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おすすめポイント

 物語に登場する料理には、著者の幼少期からの食の興味や、文化人類学の研究中に体験したことなども反映されていて、海外の食文化にも影響を受けていることがわかります。初心者でも簡単に作れる素朴で身体に良さそうな料理がたくさん載っています。実際に作ってみた“バム”は想像以上に美味しくてびっくりしました。材料も手に入りやすい物ばかりです。みなさんも家族や友達と一緒に、味覚からも物語の世界を体験してみませんか。

by緑が丘図書館 碧

面白南極料理人

西村淳/著 新潮社(新潮文庫刊)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 面白南極料理人の表紙画像

あらすじ

 西村淳さんは第38次南極地域観測隊の料理人として、世界一過酷な環境下にある南極ドーム基地で、隊員たちに創意工夫した料理を提供していました。料理の他にも、隊員と共に生活環境の準備や観測実験の手伝いなどを行うなかで、次第に隊員との間に絆が結ばれていきます。閉ざされた環境での厳しい生活を時には真面目に、時には面白おかしく描いた南極越冬日記です。

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おすすめポイント

 隊員たちが実はぐうたらだったり、お酒を飲みながらドーム基地の生活を楽しんでいたりする様子が、著者のユーモアあふれる文章で面白く描かれています。また越冬隊の準備や南極に向かうまでの過程、南極の特殊な環境(極寒の世界や白夜など)も写真と一緒に紹介されていて越冬隊がどのような活動をしていたのかもわかる大変楽しい本です。

by緑が丘図書館 ブリッジ

もしもあの動物と暮らしたら!?

小菅正夫/著 新星出版社

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もしもあの動物と暮らしたら!?の表紙画像

あらすじ

 パンダやライオン、ペンギンなどの野生動物ともしも一緒に暮らせたら…。25種類の動物たちの詳しい生態を解説し、具体的な飼育方法をイラストと一緒にわかりやすく紹介しています。

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おすすめポイント

 動物の値段やお迎え方法、用意する生活環境など、飼うために必要なことが具体的かつ現実的に書かれていて、「もしかして飼えるかも!?」と期待させられますが、シマウマが暮らすための生活環境は“広さ100㎡以上、塀の高さ3mほど必要です。”と無茶な条件がさらりと紹介されていて、真面目な内容なのにコミカルに感じられるのが魅力的です。動物に対する知識が深まり、夢も膨らむ本です。ぜひ読んでみて下さい。

by緑が丘図書館 シマウマが飼いたい。