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2020年4月

「Teensおすすめ本」では、各図書館のTeensコーナー担当が毎月オススメの本を紹介していきます。本の書名をクリックするとその本の検索結果詳細にジャンプします。

光村ライブラリー18 おさるがふねをかきましたほか

樺島忠夫、宮地裕、渡辺実/監修、松永禎郎/[ほか]挿画 光村図書出版

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・光村ライブラリー18の表紙画像

あらすじ

 昭和46年(1971年)から平成13年(2001年)までの間に光村図書出版から発行された小学校の国語の教科書で扱われた詩のうち、児童・教師から高い支持を受けた作品を集めた本です。表題作「おさるがふねをかきました」をはじめとする比較的優しい言葉遣いのものから、「ゆずり葉」「支度」など大人が読んでも読み応えのある詩まで、厳選された31点が載っています。 難易度も作者も詩の形態も、扱っているテーマも様々です。

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おすすめポイント

 詩は難しいと敬遠する人も多いと思いますが、この本では何も構えることなく楽な気持ちでいろいろな詩と向き合うことができます。 静かに読んで味わうのも良いのですが、声に出して読んでみると独特のリズムや言い回しが耳からも入ってきて、黙読するのとはまた違った印象を受けると思います。 自分の状態(心の状態、年齢や環境など外的要因)によって、”響く”詩は違うでしょう。手にとってなんとなく読んでみると、その時どきで自分が求めている詩が、理屈ではなく、すとんと「入ってくる」と思います。  児童書に分類されていますが、詩を感じることができるようになったティーンズのみなさんにこそ、読んでほしい一冊です。

by緑が丘図書館 A343

有元葉子の台所術

有元葉子/著 筑摩書房

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 有元葉子の台所術の表紙画像

あらすじ

 ひとり分の食卓をもっと充実したものに変えるため、料理研究家・有元葉子さんの日々の工夫を紹介します。

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おすすめポイント

 なにげない毎日の食卓を、気負わず楽しめるような、ちょっとした工夫やアイデアにはっとさせられます。季節ごとの果物をジャムやケーキにしたり、おいしいご飯に人を招いたりなど、台所を上手に回しておいしくごはんを食べることができれば、豊かな暮らしを実感できるはずです。 料理本でありながら、エッセイのように文章も楽しめる一冊で、読み進めるうちにいろいろな食べたいものが頭に浮かんできます。

by緑が丘図書館 カフェモカ

宮沢賢治の元素図鑑~作品を彩る元素と鉱物~

桜井弘/著 化学同人

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・宮沢賢治の元素図鑑の表紙画像

あらすじ

 この本は、宮沢賢治作品の元素の世界に案内してくれる本です。賢治は幼いころから石(鉱物)に親しんできました。その中の代表的な石(鉱物)をフルカラーの写真付きで紹介しています。現在の元素周期表で名前がつけられているものは118種類で、賢治はそのなかの45種類の元素を作品、手帳、手紙などに使いました。作品で使わなかった元素と、それを含む鉱物もこの本で取り上げています。

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おすすめポイント

 宮沢賢治の詩や童話には、元素や宝石、それらを含む石の名前が散りばめられています。それらの元素を知ることにより、作品がより楽しく読めます。また、数多くの鉱物の写真がとてもきれいで、開いたページを眺めるだけでも飽きません。もし賢治が他の元素を作品に登場させるとしたらどんな表現を使うのかと想像がふくらみます。

by緑が丘図書館 みどり